最近、体調がくずれやすい、元気が出ない……といった状態が続いているようでしたら、身体の酸性化について注意してみましょう。健康を取り戻すヒントをまとめました。
人間の身体は概ね60%が水分でできていて、その体液は常にpH7.4ほどの弱アルカリ性に保たれています。弱アルカリ性の状態が健康を支えているといわれています。ただ、過度なストレス状態が続いたり、酸性食品を食べ過ぎたりすると、体内はわずかに酸性へ傾いてしまいます。
身体が酸性になり、尿のpHが酸性に傾いている状態をアシドーシスといいます。この状態では、腎臓や肺が身体を弱アルカリ性に戻そうと、不要なものを体外へと排出します。
ただし、不要な物質が過剰になると身体は酸性化し、常に腎臓と肺に大きな負担をかけている状態になります。
すると、免疫力が低下して、疲労感や脱力感、記憶障害、便秘といった身体の不調を感じやすくなります。進行するとアレルギーや生活習慣病など、さまざまな病気を引き起こすことになります。
身体が酸性化する主な原因は、食生活の偏りだといわれています。食べ物にも酸性とアルカリ性の食品があり、酸性食品を食べ過ぎてしまうと、身体は酸性化しやすくなります。
アルカリ性食品を60%、酸性食品を40%摂るのが、理想的な食事のバランスだといわれています。酸性に偏るとビタミンB群が吸収しにくくなる、ミネラルバランスがくずれやすくなる、といった状態に。肉食に偏りがちな方は、野菜や果物の割合を増やすようにしてみましょう。また、重曹水(水に重曹を溶かしたもの)も、身体の酸を中和させる働きがあるといわれています。
食事のほか、過剰な飲酒や喫煙、睡眠不足なども、身体を酸性化するといわれています。体調がすぐれない時は、常に身体を弱アルカリ性に保つ生活を心がけてみましょう。
自分の身体がアルカリ性か酸性か、どちらに傾いているのかを日々意識するだけで、体調が良くなることを実感できるはずです。不調を感じたら、アルカリ性食品を増やし、健康な状態を保ちましょう。